財団賞

第8回 表彰活動紹介

「炭で甦った国民の宝 森をまもる」
森林(やま)の会(代表 新島琴子・前橋市)
 設立昭和62年、役員16人、1回のボランティア約400人。松茸の収穫は記録に残っているデータで1941年には1万2千トンと記録されている。現在は松茸の収穫が急激に落ちてきた、時期は第二次世界大戦と朝鮮戦争の二つの戦争と続く高度成長時代でした。現在は100トンほどに激減。松と松茸は一心同体で松の根の先で松茸菌という微生物と共生してます。この微生物が生活できる酸性度はPh6までで現在は100倍以上も強くなっています。松がれ対策として国が農薬散布を20年にわたり行ってきたが、松枯れは広がるばかりです。そこで「森林(やま)の会」は松枯れの広がる足尾や前橋の敷島公園で炭を撒いてきました。この結果土壌はPh3.8から6.4に改善、理想的な土壌になりました。この会の炭撒きによって枯れる松がなくなってきました。
「かぶら里山保全会の活動」
かぶら里山保全会(会長 藤巻光夫・富岡市)
 平成12年富岡市が環境条例に基づく環境基本計画を策定、その活動の一つに里山の再生を担当するC班があり、これが、かぶら里山保全会の母体となった。第一回総会平成15年、役員13名、正会員82名、目的、里山の荒廃は、日本人の心の荒廃を象徴している。里山の再生保全活動は、我々自身の心の荒廃を抑制し、我々の感性を意識の表面に呼び戻す作業である。参加数、平成14年の第一回から今年8月までの実施してきた定例活動の参加人員は延べ1,203人である。本会の最大の特徴は、作業班、活用班、観察班、の班体制活動である。作業班は立木をからしたり、その発芽の妨げになったりする竹、葛、篠等を伐採除去、活用班は作業班が伐採除去した植物の資源化の模索、観察班は子供に自らも作業体験をさせ豊かな生態系の重要性を認識させる。14年4月より3年問、21町歩を対象とした里山再生活動を展開。
「自然保護活動」
グンマミニコニネット(代表 樋口武二・富岡市)
 この会の活動は、(1)農業体験を通し食への関心を高める活動。(2)都市(消費者)と農村(生産者)の交流事業。(3)子供たちへの自然観察、自然保護教育、農業体験。(4)地域の自然保護、保全活動を実施している。また、「富岡の自然を考える委員会」「たかお炭焼隊」「上州富岡・援農隊」等を設立、今年は、地元の甘楽幼稚園も参加され「農援隊」を実施、総勢150名以上という大所帯で米作りができました。東京の自然保護教育団体の「センス・オブ・ワンダー」との交流事業をはじめ毎年、米作りと炭焼き体験を実施して子供たちが目を輝かしています。通信の発行をして、(子供たちと田植えをしよう。いよいよ稲刈りです。田圃が黄金色になっています。稲の脱穀をした経験がありますか。精米をして炊いて、おにぎりにします。)等、地域の子供たちに呼び掛けています。
「子供の目を生き物に」
殖蓮地区自然環境を守る会(代表 下城茂夫・伊勢崎市)
 設立平成4年、役員13名、会員275名。
主な事業(1)サケの艀化飼育放流(効果=各家庭で艀化を観察、飼育することで生命の不思議に驚き、生き物へ思いやりの心を持つ。人格形成に大きな教育効果が期待される。川の水を通して、自然環境への関心が高まる。(県環境功績賞・県河川愛護団体表彰を受賞)(2)粕川の水質調査、平成5年から5年間実施(効果=汚染状況の把握、下流に行く程BODTが高くなる、家庭雑排水が大きな原因と考えられる。)(3)粕川の水生生物調査(効果=子供たちが水の中に小さな生き物が沢山生きていることを実感、子供たちは、水に入ることが嬉しく、自然に親しむ)(4)『生き物見つけた』事業(効果=こどもの目を野外に向け、自然に関心を持つようになる。絵を書かせることにより、観察力がつく。地域開発により生き物が急激に減少していることを実感する。)まとめ、人格形成のためには、子供の時から自然の中で遊びながら体験体得することが重要です。この会は、地域の協力を得て種々な子供向けの環境活動を推進している。
「森が荒れると水が汚れる」
桐生の清流と森を守る会(代表 小堀順・桐生市)
 設立平成12年会員7団体114名、この会は、森林と河川を一体と考え環境問題に取り組むために結成された、桐生川の清流とその水原林を中心に環境保全の活動を行うことを目的とする。世界的には、地球の温暖化、オゾン層の破壊、森林の消滅(砂漠化)化学化合物による汚染等人体はもとより生態系をも脅かす環境破壊が進んでいる。近くでも不法投棄が横行し、環境問題が悪化が問題となり、会を結成活動している。
主な事業、桐生川の河川パトロール・清掃、森林の枝打ち下草刈り、間伐材を利用した炭焼き・ベンチ作り、森林清流ボランティアの基地としての「梅田清流広場」の整備、市有林遊歩道の整備。各事業にも参加「桐生地区川づくり市民懇談会」「川づくりネットワークきりゅう」等参加。