財団賞

第17回 受賞者と活動内容の紹介

【受賞者】
殖蓮地区自然環境を守る会
会長 膳 福一 (伊勢崎市) ※受賞歴 第8回 (16年度)

男井戸川で“絶滅危惧種”の
見学会を開きました
【テーマ】
男井戸川遊水池(ビオトープ)での絶滅危惧種の保護・植生・管理、サケの放流
【設立・事業等】
平成4年設立 会員 50名
自然環境を守り豊かな自然を後世に伝え、自然と人間が共生し、人間として精神的に豊かな生活を行うことを目的に設立
【主な活動】
  • 男井戸川及び粕川でのゴミ、不法投棄物の調査と除去作業
  • 男井戸川において、県レッドデータブック掲載の絶滅危惧種の保護、危険外来種の除去、ビオトープの管理を行い、地域住民には環境講演会やビオトープ見学会を実施
  • 伊勢崎市内の小学校などへ「サケ」の卵無料配布、放流会、遡上見学会の実施
【受賞者】
利根沼田自然を愛する会
会長 小林 敏夫 (沼田市) ※受賞歴 第4回 (12年度)

玉原高原における“外来植物”
の除去作業です
【テーマ】
「森の博物館 玉原」をベースにした、自然環境保全の啓発活動
【設立・事業等】
昭和30年設立 会員 109名
利根沼田地域の自然環境を保全すること、及び「利根沼田・文化センター(仮称)」を設立するために必要な資料となる調査研究を行うことを目的としている。
【主な活動】
  • 玉原で市民対象の自然観察会や子供自然観察教室を開催
  • 玉原の人工林にブナの苗を移植し、自然林の回復作業を実施
  • 玉原に侵入する外来植物の除去作業
  • 玉原に生育する植物187種の花暦調査を実施
  • 玉原に定点カメラを設置し動物の生態を観察
  • 自然環境保全啓発資料(ガイドブックなど)の作成や会報の発行
【受賞者】
特定非営利活動法人 フォレストぐんま21

理事長 菊川 熙英 (前橋市) ※受賞歴 第7回 (15年度)

山で育った生産木が市場に
出て行く瞬間です(集材作業)
【テーマ】
山と森林の5つのアクションプラン
【設立・事業等】
平成9年設立 会員 65名
群馬県に広がる森林は、生命の泉・空気の泉・水の泉であり、自然と人間が協働してつくり出したもの。一方、その守り手や経済的価値、森林の多面的機能は減少。「森林の声」を聞き、森林と我々がよきパートナーとして協力関係を築き、「理想の森」づくりを行っていく。
【主な活動】
  • 森林の守り手・育て手として「理想の森づくり」を実践・・・森林の多面的機能復元をめざし、県内で林業技術を基盤に活動
  • 小学生・高校生向けの林業体験指導や「企業の森」を有する法人5先に対する「県民参加の森づくり」の支援
  • 切捨て間伐から間伐材の利活用(薪・炭・割り箸材供給など)への転換と循環型社会づくりの提言
【受賞者】
群馬県環境アドバイザー連絡協議会 みどり地区

地域世話役 鈴木 久 (みどり市) ※新規先

小平の山中、カッコウソウの
植栽作業のひとときです
【テーマ】
絶滅危惧種を救う環境の小平の里作り
【設立・事業等】
平成20年設立 会員 12名
環境に責任を持つ人づくりのため、環境倫理の普及啓発、地域の環境保全への取り組み、組織活動の充実を図っていく。
【主な活動】
  • カッコウソウの保全活動。「小平サクラソウの会」や地元団体と連携・協力し、苗起し・山林への植栽や株分け・根伏せなど増殖技術の開発・向上に取り組んでいる。
  • クリンソウの保護・育成、県道沿いでの植栽、鉢植え展示など
  • 水質保全活動として、ホタルの育成活動や鑑賞会を開催
  • クリンソウを県内の他環境団体に提供するなど交流
【受賞者】
二勘ホタルの里をつくる会

会長 塩野 英介 (長野原町) ※新規先

カワニナを増やすため、水路を
改修し石灰石を入れました
【テーマ】
再びホタルが飛び交う自然環境を復活させ、次の世代に伝えていく
【設立・事業等】
平成4年設立 会員 50名
二勘地区に昔のようなホタルの飛び交う自然環境を復活させ、そこに住民の憩いの場、ふれあいの場をつくること、さらに地域の子供たちの情操教育の場とし、健やかな子供たちの育成を図ること。
【主な活動】
  • 休耕田を借り、水路を造ってカワニナを育て、ホタルが増える環境を整備する。
  • カワニナへのエサやり、水路の維持管理や水量調節、周辺の草刈り、遊歩道の整備作業
  • ホタルの発生状況調査、観察会の開催、「ホタル通信」の発行
【受賞者】
多々良沼自然公園を愛する会
代表 林 宣雄 (館林市) ※新規先

3月の「ヨシ焼き」です。5月には
“緑一色のヨシ原”が見ものです
【テーマ】
多々良沼の自然環境保全と復元活動
【設立・事業等】
平成12年設立 会員 58名
多々良沼自然公園を人と自然がふれあい、共生する場となるよう整備していくことを目的に設立。より良い公園づくりのための啓発、調査研究、水質浄化、自然環境の復元・保全事業を実施。
【主な活動】
  • 多々良沼の植生環境保全と復元活動。クヌギなどの植栽、外来植物の駆除、沼周辺の除草や公園整備、ヨシ刈りなどを実施
  • 沼の白鳥やカモ、観察池のフナ・タニシなど小動物の生態調査による環境保全と復元活動。パンフレット「多々良沼の水鳥」を製作
  • 水質の定点検査、沼周辺道路の清掃、環境にやさしい再生石鹸作りや「家庭廃油を流さない」広報など沼の水質改善活動
【受賞者】
鹿田山環境保全ネットワーク
会長 橘内 文夫 (みどり市) ※新規先

地域の人達が参加して
“フットパス”を整備しています
【テーマ】
地域の人達が元気に話しながら歩ける「散策道路」をつくる
【設立・事業等】
平成18年設立 会員 4,847名 構成団体 36
農地・農業用水の資源や農村環境の良好な保全と質的向上を図ることを目的に、農業者と非農業者が一体となり地域環境を保全する活動を行っている。
【主な活動】
  • 畦道や山道に木材チップを散布して「鹿田山フットパス」を整備。毎年約400mを整備し、既に約3,600mの散策道路が完成。作業時には、地元食材を使った昼食会を開催し、地域交流。
  • 遊休農地を利用しての菜の花や蕎麦などの畑づくりは、260aに拡大。菜種を収穫・搾油し、みどり市の「鹿田山菜たね油」として地域活性化に協力。
  • また、遊休農地は地域の園児や生徒がサツマイモの苗植えから収穫までの“農業体験の場”として活用している。