財団賞

第22回 受賞者と活動内容の紹介

【受賞者】
群馬県環境アドバイザー支援団体 水生動植物絶滅危惧種保護部班
代表 荒井 孫四郎 (館林市) ※新規受賞先

入野谷湿田でのムジナモの保護活動
【テーマ】
牧野富太郎博士の遺志を継ぎ、食虫植物「ムジナモ」の保護活動他
【設立・事業等】
2015年(平成27年)2月設立、会員12名。ムジナモの国の天然記念物指定復活を目指し入野谷湿田・多々良沼の環境整備・保全活動を行う。
【主な活動】
  • 入野谷湿田で自生している食虫植物「ムジナモ」の保護育成のための入野谷湿田での ヨシ刈りなどの除草作業による環境整備活動を行っている。
  • 多々良沼周辺や入野谷湿田のムジナモをはじめ自生する希少生物を多くの人に知って もらう為の観察会、視察会の実施。
【受賞者】
特定非営利活動法人 ふるさと再生ネットワーク
理事長 金澤 文雄 (高崎市) ※受賞歴 第16回(平成24年度)

花の植栽後、会員集合
【テーマ】
地域資源(竹林・遊休農地)を活用した都市住民との交流による地域活性化事業
【設立・事業等】
2012年(平成24年)6月設立、会員39名。高崎市吉井町奥平地域の里山や竹林の整備、および遊休農地を活用したグリーンツーリズム事業等を実施することにより環境の保全に努め、地域活性化や人材育成に寄与することを目的。
【主な活動】
  • 里山や竹林の整備活動を年間10から15回実施。整備された竹林を活用して「たけのこまつり」や炭焼き講習会などのイベントを実施し、交流を深めている。
  • 遊休農地を活用した「そば栽培」「田植え体験」「たけのこほり」などのグリーンツーリズムの事業を行っている。
  • 子どもたちを対象としたホタルの再生などの環境学習や食農教育を実施している。
  • 深刻な問題となっている農地の鳥獣被害の増加を受けて、わな猟の講習会開催など地域貢献活動も行っている。
【受賞者】
特定非営利活動法人 みんなの未来研究所
代表 須永 徹 (太田市)  ※新規受賞先

おおた・まちの先生見本市 会場風景
【テーマ】
子どもたちが“環境って大事だよね”と気付く場面作り
【設立・事業等】
2010年(平成22年)9月設立、会員45名。 ESD(持続可能な開発のための教育)を社会からの教育支援・参加として活動を進める。子どもたち向けの環境イベントや参加型の活動を行う。
【主な活動】
  • 「おおた・まちの先生見本市」の企画、運営〜「環境」「ものづくり」「ライフスタイル」について、行政・企業・NPO・学生などの活動を見て体験してもらうことを目的に開催している。
  • 東部環境事務所との共催で、「おおた・地球環境映像祭」の企画運営を行っている。
  • NPOの若い世代が、“こどもエコクラブ”を結成し、子どもたちへの環境教育や食育などの実践の場として活動している。
  • 小学生向けに環境日記「みどりの小道」を配布、記入してもらい、優秀作品を表彰している。
【受賞者】
特定非営利活動法人 ぐんま緑のインタープリター協会

理事長 関端 孝雄 (前橋市) ※受賞歴 第12回 平成20年度

赤城山覚満淵での環境学習
【テーマ】
環境指導者(自然の解説者)の育成と県民への環境学習の指導および森林整備
【設立・事業等】
2006年(平成18年)設立、会員167名。自然環境を守るための知識や技術を習得し、人と自然の架け橋というべき「緑のインタープリター」として組織的な活動をしています。その活動を通して人と自然の共生・循環型社会の構築を目指しています。
【主な活動】
  • 市や学校、公民館の委託による自然観察会等の自然体験型環境学習を行っている。「自然体験事業」を3回(参加135名)、前橋市委託事業を3回(参加119名)を実施。
  • 協会独自の人材養成講座により環境指導者や自然の解説者を養成している。 資質向上のための研修を5回(参加187名)実施したほか、協会紙を4回発行。
  • 緑化ボランティアや各種団体が主催する事業に協力している。
  • 協会員の知識や技術向上のための研修や一般向け公開講座を開催している。
  • 室沢交流の森(インプリの森)1.1haや桜の里3haの下刈り等の森林整備を行っている。
【受賞者】
やりたなごの会

会長 掛川 優子 (藤岡市)  ※新規受賞先

環境水路の整備を終わって
【テーマ】
ほ場整備区域に生息する希少な生物に心を寄せて
【設立・事業等】
2003年(平成15年)3月設立、会員10名。群馬県内では唯一ヤリタナゴ・マツカサガイ等が、自然に生息し、多野藤岡では絶滅とされているハンゲショウ、ミゾコウジュなどの水辺の植物が生息している自然環境豊かな藤岡に住む市民として、自らが主体的に行動・努力するを旨とし、自然の中で野生生物と遊び・学ぶ「輝く子どもの顔があふれる郷土藤岡」の創造を目指す。
【主な活動】
  • 藤岡南部ほ場整備事業で敷設された環境保全型農業用水路(環境水路)の維持管理および環境水路に生息するヤリタナゴ等の希少な生物の保護・保全を実施。
  • 環境水路内の水生昆虫の調査を行ない、水路の効果について検証し、情報を発信。
  • 市教育員会、県水産試験場、保護団体他に働きかけ、協働して学校でのヤリタナゴ飼育の拡大活動を推進している。
【受賞者】
特定非営利活動法人 みさと鳴沢ドリームチーム
理事長 牛込 佳基 (高崎市)  ※第16回(平成24年度)

毎年11月、地元小学生を中心に行われる植樹体験活動
【テーマ】
鳴沢湖周辺の自然美化と希少生物の生育環境保護・保全活動
【設立・事業等】
2007年(平成19年)2月設立、会員12名 鳴沢湖を核とする地域産業の改革・推進に関する事業活動を行う。人材育成や人的交流の拠点としての管理、運営、安全などの多様なニーズに対応し社会的貢献を行う、まちづくり推進活動を目的とする。
【主な活動】
  • 環境保全、健全育成の推進として、研修や生涯学習を目標とする思い出体験活動を行っている。具体的には、毎年11月地元小学生を含む関係者と植樹祭を開催、植樹後、森林内で自然を楽しむネイチャーゲームを実施している。
  • より一層自然を楽しんでもらう為に、下刈りと清掃、ベンチの設置など、鳴沢湖周辺の環境整備活動を行っている。
  • 鳴沢湖周辺に生息している、絶滅危惧種の生育保護・保全のため、小学生や保護者を対象に啓発活動を行っている。
【受賞者】
宮田ほたるの里を守る会
会長 津久井 寛一 (渋川市) ※受賞先 第13回(平成21年度)

地元の三原田小学校環境学習
【テーマ】
地域のこどもたち「小・中・高校生」の総合学習や環境教育の実施
【設立・事業等】
1996年(平成8年)4月設立、会員111名 活動開始後、22年を経て目標とする。ホタルの保護活動が定着し、地域の可能性を見据えた「ホタルとともに歩む地域づくり」は軌道に乗ったと考え、地域の財産である人・自然・歴史・文化を次世代につなぐ活動を行っている。
【主な活動】
  • ほたるの里の維持管理やほたる祭りの開催などの活動に加えて、近年はホタルの保護活動・環境保全活動を通して、子どもたちへの環境教育に力を注いでいる。
  • 小学校では、渋川南小の理科の時間、三原田小では総合学習の時間で、ほたるの里関係の講義を行なっている。
  • 中学校では、赤城南中の生徒による「宮田ほたるの里を守る会」の取材発表会が行われ、ほたるの里を守る会の年間活動、ホタルの生態や種類、ほたる祭りなどが 発表された。
  • 高校の活動では、尾瀬高校自然環境科視察研究会とネイチャークラブへ参加し、交流を深めている。