財団賞

第23回 受賞者と活動内容の紹介

【受賞者】
群馬県環境アドバイザー連絡協議会 温暖化・エネルギー部会
部会長 奈賀 由香子(高崎市) ※新規受賞先

企業と連携した環境学習「SDGsと次期モビリティの普及の取り組みに学ぶ」
【テーマ】
地球温暖化問題とエネルギー問題に関する啓蒙活動
【設立・事業等】
2001年(平成13年)9月設立、会員85名。 群馬県環境アドバイザー制度に登録したアドバイザーが運営している協議会の中で、地球温暖化問題とエネルギー問題を専門とする部会。
【主な活動】
  • 当部会主催のアドバイザー向け学習会、講演会の企画と実施…平成30年度 5回開催  テーマ 太陽光発電について他。
  • 当部会主催の一般向け講演会の企画、運営…平成30年度 2回開催 参加者117名 講座名 「5アンペア生活記者に学ぶ省エネ術」、「SDGsと次世代モビリティの普及の取り組みに学ぶ」
  • 環境アドバイザー連絡協議会の機関紙「グリーンニュース」への記事投稿。
  • 各種団体の環境活動に対する協力…群馬県や他団体が主催する環境関連催事や環境啓蒙活動への協力。
【受賞者】
岩倉自然公園水辺の森を愛する会
会長 橋 詔一(佐波郡玉村町) ※新規受賞先

枯損木をチップ化し、森に還元します
【テーマ】
めざせ たまむらフォレスト!
【設立・事業等】
2012年(平成24年)4月設立、会員17名。 佐波郡玉村町の南端、烏川沿いの平地林の公園を、平成24年からゴミ収集や下草刈りなどの環境整備と有効活用・周知を目的に活動。また、自然体験活動などを通して、森を地域の宝として次世代へ引き継ぐことも目的としている。
【主な活動】
  • 自然環境の保全と整備活動…会員による清掃、下草刈り、倒木の片付けなどを毎月実施。倒木や枯れ枝は機械によってチップ化し、園内の遊歩道に敷き込み自然還元している。
  • 自然環境の普及・啓発活動・・・➀数多くの野鳥が訪れる森での野鳥観察会を、春・冬に開催。
    ➁ツリークライミング、せせらぎ川遊びなど親子で楽しめる人気イベント「こどもの森まつり」の開催。
    ➂秋の美しい森を五感で楽しみながらのんびり歩く、「フォレストウォーキング」の開催。
  • その他の活動として、森の中の樹木調査(15種が確認され、絶滅危惧種のサイカチも発見)や「岩倉自然公園ガイド水辺の森めぐり」を作成し、道の駅玉村宿などで配布も行っている。
【受賞者】
2015年からの生活交通をつくる会
会長 佐羽 宏之(桐生市)  ※受賞歴 第15回 2011年度(平成23年度)

わたらせ渓谷鐵道 運動公園駅で実施された記念名板取り付け式の様子
【テーマ】
「タブレットクッキー」による、わたらせ渓谷鐵道への枕木寄贈プロジェクト
【設立・事業等】
2005年(平成17年)4月設立、会員200名。 環境面、エネルギー面を考え、自家用車一辺倒の交通システムでなく、今ある交通資源を改善し、生涯安全に使える生活交通資源を確保するため、ひとりでも多くの市民にこの問題に関心を持ってもらうことを目的。
【主な活動】
  • 「タブレットクッキー」による枕木寄贈プロジェクト…鉄道で使われる通行手形「タブレット」の原寸大のクッキーを障害者施設で作製し販売。売上金の一部を枕木寄贈分としてわたらせ渓谷鐵道に寄付している。2019年10月末までに924本の枕木寄贈を行った。
  • 毎月第一土曜日、わたらせ渓谷鐵道下新田駅の清掃、緑化事業を実施…駅西側は、緑地帯「下新田ハーブガーデン」として整備。
  • ミニトレインの体験乗車による公共交通利用PR…2018年度12回のイベントに参加。
  • おりひめバス便利時刻表の制作と配布…桐生駅構内桐生市民活動推進センター「ゆい」で配布。
【受賞者】
群馬ナチュラリスト自然保護協議会

代表 宮前 和夫(富岡市) ※新規受賞先

海を渡る神秘な蝶「アサギマダラ」のマーキング調査
【テーマ】
チョウ類(蝶・蛾)と植物の受粉生態調査から地球環境を考える
【設立・事業等】
2012年(平成24年)4月設立、会員27名。群馬県立榛名公園の草原や森林環境に依存して生息してきたチョウ類の減少や、自然生態系や生物多様性が失われつつある現状の課題を解決するため、自然観察会や写真展を通して自然保護に関する教育普及・啓発活動を行っている。
【主な活動】
  • 榛名の写真展や自然観察会を開催し、市民に生態系や生物多様性の大切さを伝えていく活動を行っている。
  • 植物(ユウスゲ)と送粉者であるチョウ類(スズメガ)との受粉生態学的調査を実施し、ユウスゲの結実率を確認することを通して、温暖化等の地球環境の変化を分析する活動を行っている。
  • 榛名の生態系を盛り込んだ自作のパンフレットを作成し、それを活用して自然観察会を実施。
  • 草原や高原で、海を渡る神秘的な蝶「アサギマダラ」の生態観察やマーキング調査を実施する活動を行っている。
  • 草原に侵入しているササの現状や植生の管理方針を設定し、草刈などの行動の一歩を検討。
【受賞者】
特定非営利活動法人 いの川で楽しむ会

代表 井上 土史 (高崎市)  ※新規受賞先

朝の作業を終わって(月2回の定例活動日)後が井野川、遠景は榛名山
【テーマ】
心癒される井野川の景観を守り、みんなで楽しむ活動
【設立・事業等】
2007年(平成19年)2月設立、会員20名。豊かで美しい井野川の自然環境を守り、その恩恵を地域の人たちと共有することを目的。そのためにボランティア活動ができる会員を募り、活動を通して会員自身の心身の健康と生きがいも追及したい。
【主な活動】
活動範囲は高崎市浜川町と井出町に挟まれた、浜川運動公園とも重なった井野川の両岸、ここを快適な水辺の空間にし、多くの人たちと共有したいという思いからスタート。
  • 定例の活動日…毎月第一土曜日と第三土曜日、午前6時半から8時まで、全員で草刈り、ゴミ収集を行う。
  • 草刈り会員を中心に春から秋にかけて連日のように草刈りを実施。右岸は高崎市、左岸は群馬県土木事務所と契約し草刈りを実施している。
  • 井野川に隣接する竹林の整備や花の植栽・手入れ、J:COM群馬との共催活動である清掃活動や野焼き 、さらに高崎市への要望・提案も行っている。
【受賞者】
赤堀自然里山クラブ
代表 下村 玲子(伊勢崎市) ※新規受賞先

里山自然体験教室「カブトムシを育ててみよう」の学習
【テーマ】
循環型社会だった頃の疑似体験ができる里山の自然環境保全と体験教室
【設立・事業等】
2001年(平成13年4月設立、会員20名。 地域環境学習推進事業の「雑木林の自然観察」きっかけに伊勢崎市北端の峯岸山の斜面に残された雑木林の整備と自然環境保全に取り組む。また、自然環境保全活動を後世に引き継ぐため、体験教室や里山コンサートなどを開催している。
【主な活動】
  • 毎月の里山林整備活動…事前に安全確認を行い、篠や雑草木の刈払い、倒木や枯れ木の整理、自生植物の保護、不法投棄物有無の確認などを行っている。
  • 若い世代向けの里山自然体験教室「カブトムシを育ててみよう」や、里山の身近な自然の周知や里山を後世に 残すための活動としての「里山コンサート」を継続開催している。
  • 赤堀小学校と連携した「3年生里山自然体験学習」や赤堀歴史民俗資料館との共催による「土器焼きと里山自然体験」や「わらの文化伝承」活動も実施している。
  • 里山整備に必要な機械のメンテナンスなど再確認・事故防止のために、安全研修会も開催している。
【受賞者】
チャウス自然体験学校(NPO法人チャウス)
代表 加藤 正幸(桐生市) ※新規受賞先

わたらせ川の環境保全保護活動
【テーマ】
ふるさとのきれいな川を創ろうプロジェクト〜わたらせ川の保全・保護活動
【設立・事業等】
2002年(平成14年)12月設立、会員69名。子供から大人まで幅広い層を対象に自然体験活動(野外教育、環境教育、冒険教育等)、ツーリズム、防災教育、持続可能な地域づくり(SDGs)等の体験活動を実施。活動を通じて「人と人」「人と自然」「人と社会」をつなげ、市民が「豊かな心」を育むことを目的としている。
【主な活動】
渡良瀬川流域に生息している魚(サケ又はヤマメ等)を主なテーマとして川の環境教育活動を行う。
  • ・川辺の清掃ボランティア活動…川辺周辺のゴミ拾い活動を実施、1回あたり約20kgのゴミ収集。
  • 川辺の自然環境学習…自然環境や棲息している生き物、生態系バランス、暮らしと自然環境問題等についての学習。
  • サケやヤマメを育てる体験…各家庭にサケやヤマメの卵を配布し、孵化、稚魚になるまで育て、放流する体験学習。
  • 川辺の自然保全・保護活動の調査研究…参加者が一時の体験で終わるのではなく、暮らしの中で環境に配慮した行動に移せる・実践できる環境教育活動(ESD)のプログラムの研究など。