財団賞

第24回 受賞者と活動内容の紹介

【受賞者】
松井田城址保存会(里山保全整備部会)
会長 小板橋 治徳(安中市) ※新規受賞先

里山の環境保全活動〜見学路・遺構の雑木伐採作業
【テーマ】
里山の環境維持保全を目指し、史跡松井田城址の保存も合わせ活動を行う
【設立・事業等】
2017年(平成29年)6月設立、会員117名。
@安心し楽しく散策できる里山を目指し、自然環境保護維持のため、下草刈り活動を行う。
A里山の貴重植物(深山延齢草等)の群生地を保護し、自然環境の維持に努める。
B戦国期の山城の保全と歴史研究を通じ、地域活性化のために、見学ルートを整備(下草刈り・案内看板設置)、誰でもが登れる親しみのある憩いの場を創造する。
C親子山城探索会の開催など、若い人々に郷土の歴史・自然に興味を持って頂く。
【主な活動】
  • 里山の環境保全維持活動の実施…伐木、下草刈り、枯木、倒木の除去活動などの保全活動を実施。
  • 貴重植物の生態系維持と追跡調査の実施…貴重な山野草“深山延齢草”の群落を発見し、群馬県立自然史博物館の学芸員と連携して、定期観察、報告を行い保護・保存に努めている。
  • 安心して散策できる里山、史跡を目指して、探索コース内に、順路案内板、遺構案内板を設置。
  • 親子探索会、見学会、講演会、展示会を開催し、里山の環境保全、城址保存のPRを実施… 里山の環境保全の重要性や歴史遺産の大切さを知っていただける機会を作り、自然環境維持の 為の保存活動に参加いただけるよう、持続開催を目指している。
【受賞者】
NPO 新里昆虫研究会
会長 小池 文司(桐生市)
※受賞歴 第14回 2010年度(平成22年度)

昆虫王国(自然体験村)での活動
【テーマ】
日本の特長を生かした昆虫王国新里自然体験村づくり
【設立・事業等】
1999年(平成11年)11月設立、会員45名。自然と人間の共生を基本理念とし、昆虫の調査・研究を通じ地球システムの解読と持続可能な文明社会の在り方を探求し、かけがえのない地球・郷土を愛する心を培うことを目的とする。
【主な活動】
  • 里地・里山の再生整備と活用…雑草の刈取りなどの環境整備活動を行い、クヌギ、ナラなどを移植し、さらに遊歩道や子供用の遊具の整備などを行っている。また里地の水田も整備を行い、田植えや稲刈りの体験の場として活用している。
  • 昆虫の生息・生態の調査研究…自然豊かな里地・里山には多種多様の昆虫が生息、カブトムシなどの幼虫育成の場としての環境整備など、様々な昆虫が生息しやすい環境を作り出している。
  • 自然体験活動の推進…毎月第一土曜日、第三土曜日に自然体験活動を実施。里地・里山の植物や昆虫は、四季折々変化があり、多様な自然体験活動になっている。
  • 田園景観の保全整備とまちづくりの推進…里沼の景観整備活動の他、不二山文学碑周辺、大山橋南のポケットパークや新里中学校西の土手などの環境美化活動も行なっている。
【受賞者】
多々良沼自然公園を愛する会
世話人代表 青木 雅夫(館林市)
※受賞歴 第17回 2013年度(平成25年度)

多々良沼のヨシ焼き(2021年3月)
【テーマ】
多々良沼とその周辺の自然環境保全と復元活動
【設立・事業等】
2000年(平成12年)設立、会員 42名。多々良沼自然公園を人と自然がふれあい、共生する場となるよう整備していくことを目的に設立。よりよい公園つくりのための啓発、調査研究、水質浄化、自然環境の復元、絶滅危惧種の保全事業を実施。
【主な活動】
  • 多々良沼及びその周辺の自然環境保全活動…沼周辺の野生植物や野鳥の生態系調査、多々良沼と観察池の水質調査、希少動植物生態系維持、及び水質改善に資するヨシ焼きの実施や、環境整備、保護活動の一環としての沼周辺の清掃活動を実施。
  • 自然観察エリアの環境改善および整備…観察池の水質対策と検査、絶滅危惧種などの希少植物の移植・育成・保護と外来種の駆除や、観察池の利活用と多様な動植物生息環境整備を実施。
  • 多々良沼に関する広報活動及び地域交流、教育学習…家庭廃油からの手作り石鹸づくりなどの水質改善啓蒙活動、野生動植物の看板設置などの広報活動、地域交流及び沼とのふれあいイベントの自然観察ウォーキングの開催や、会員の自然環境保全などに関する学習研修会を行っている。
【受賞者】
特定非営利活動法人 竹取物語

理事長 橋 廣司(渋川市) ※新規受賞先

不良な竹の伐採整備作業
【テーマ】
竹林整備で里山元気
【設立・事業等】
2009年(平成21年)9月設立、会員14名。自然と人間が共生できる豊かな自然環境を保全するため、放置された竹林や里山、耕作放棄地・河岸林などの整備保全に携わる人材の育成並びに竹・木材の新たな有効活用を図り、里山の再生とともに環境の保全及び農産地域の活性化に寄与することを目的とする。
【主な活動】
  • 竹林等の維持保全に関する活動…ぐんま緑の県民基金市町村提案型事業などの委託を 受けて機械伐採や自走式破砕機(チッパー)を導入し、竹林の整備活動を安価で実施。
  • 竹林等の維持保全活動を担う人材育成に関わる事業…里山の森林整備活動に加えてボランティアとの協働による整備や竹チッパーの貸出しと運転指導を実施。また、林野庁・群馬県の支援を受け、竹チップのきのこ栽培への用途拡大に向けた研究を行い、協力をいただいている生産者で、竹チップ培地による「きのこ」を生産している。
  • 竹林等の維持保全の提案に関する事業…大学との共同研究の「竹チップ利用の法面緑化材の研究」などの維持保全の提案事業も積極的に行っている。
【受賞者】
群馬県環境アドバイザー 利根沼田連絡協議会

代表 角田和男(沼田市) ※新規受賞先

手作りの甲冑姿で、沼田公園などの清掃活動
【テーマ】
地域・行政とが一体となった環境保全活動の推進
【設立・事業等】
2000年(平成12年)4月設立、会員10名。地球を取り巻く環境問題が発生するなか、環境アドバイザーが結束して取り組むべきと認識し、協議会を設立。環境アドバイザー同士が持てる力・知識を発揮し、情報を共有することにより身近な環境問題の解決に向かっていくことを目的とする。
【主な活動】
  • 行政(群馬県、市町村)と連携した環境活動の推進…群馬県から地域環境学習推進事業を受託し、地域住民の環境問題の解決に取り組むなど、群馬県や沼田市などの環境行政の推進役を務めている。
  • 「ぬまた環境ネット」や地球温暖化対策利根沼田地区協議会との連携…当議会が中心となり市内の15の環境関連団体の賛同を得て「ぬまた環境ネット」を設立。毎年6月、「ぬまた環境フォーラム」を開催、加盟団体の活動報告や講演会を行っている。また、「ぬまた環境ネットだより」を発行し、沼田市内全戸に配布を行っている。
  • 次世代を担う子どもたちと可能な限り接触をする機会を設ける…動く「環境教室」を開催し、市内の小中学校で大気汚染 ・ゴミ問題・水の汚染等について講義を行っている。
【受賞者】
ぐんま山森自然楽校
代表 剱持 雅信(前橋市)
※受賞歴 第15回 2011年度(平成23年度)

雪と氷の自然楽校
【テーマ】
森林環境教育プログラムを取り入れた自然体験活動の推進
【設立・事業等】
2010年(平成22年)4月設立、会員25名。小学生(幼少期)からの自然体験活動を通し、身近にある自然を肌で体験しながら、同世代の仲間たちと共同生活を共にすることで、社会性や自立心、思いやりの心を培う体験の場とするほか、自然に対する畏敬の念等を培う機会を提供する。
【主な活動】
  • 小学生を対象とした森林環境教育プログラムを導入した自然体験活動の実施…赤城山を活動場所として、森林県群馬の森を活用したプログラムで事業を実施、森林が持つ有用性を工夫し活動を展開。
  • 小学生親子を対象とした身近なフィールドでの自然体験活動の実施…四季折々、「親子で楽しめる自然体験活動プログラム」を企画し実施。
  • 中学生から大学生の自然体験リーダーの育成…小学生の兄姉役となり、活動時の安全管理や生活マナーの助言など、運営のサポートなどを行い、リーダーとしての役割を考える場を提供。
  • 大学生以上を対象とした環境プログラム指導者養成講習会の企画・立案。
  • 他団体と協働した自然体験活動の企画立案・実施…他団体との共同事業は、お互いの持ち味を出すことにより、自然体験活動の幅を広げ、新たな活動にもつながっている。
【受賞者】
特定非営利活動法人 利根沼田地域ボランティアセンター
代表理事 傳田 直史(沼田市)
※受賞歴 第10回 2006年度(平成18年度)

「もったいないバザール」コーナー
【テーマ】
地域で循環する仕組みづくり
【設立・事業等】
2004年(平成16年)11月設立、会員113名。地域に暮らす子供からお年寄りまで、障がいがあってもなくても、生き生きと暮らしていくために、行政・企業などとのよりよいパートナーシップを結び、公益的なボランティア・地域活動を進め、活動と交流の場を提供し、活動の支援及び情報の共有化を図る。
【主な活動】
  • てんぷら油の回収活動…2009年から沼田市と協働で開始。2019年度回収実績 4,411?。
  • もったいないバザール…ゴミの減量化、循環型社会を目指して、家庭で不要となった古着、食器、ぬいぐるみなどを持ち寄り、「もったいないバザール」を開催している。
  • 生ごみの堆肥化のための「ぼかし容器」の販売…生ごみの堆肥化の促進を図っている。
  • 制服リユース、アフガニスタンにランドセルを送る運動の窓口…「NPO法人結いの家」や「明るい社会づくりの会」の受入れ窓口として協力。
  • 裂き織り教室、布草履、牛乳パックのイスづくり、廃油ろうそくづくり等の啓発事業の実施。
  • フードバンク事業…2019年度から沼田市などと協力して、生活困窮者自立支援としての事業「フードバンク沼田」の受付窓口となり、行政と連携しながら事業を進めている。
  • 資源回収事業や障がい者の自立支援活動、子育て支援活動ネットワークづくりなども行っている。